派遣OLの退屈な毎日

30歳派遣OLの日常を日記風に書きます

映画

今流行っているイタリアが舞台の同性愛映画を観た。久しぶりの映画館で、映画に集中したかったのに、最近の私生活の嫌な事ばかりが思い出されて映画の内容に関係なく三回泣いた。

映画は退屈で、何がそんなに皆の賞賛を浴びているのかよくわからなかった。愛を綺麗に描く映画は偽物に見える。彼の手に収まるアプリコットは随分と汚かったし、イタリアの景色も惹かれるものがなくて、私は一生イタリアの地を踏まないように思えた。


連休は心が何も休まらなかったから、この抑揚の控えた映画を観ている最中は、考える時間もなかった自分の人生のこれからについて悲観的になったし、こうやって何か別の世界を見て探しても、これから先自分が何をしたいのかよくわからないという確認だけをして終わった。例えば今年の夏、私は何の仕事をしているのか、何が好きで何が嫌いなのか、何時に寝て何時に起きるのか、それすらよくわからない。そういう人生をずっと歩んでいて、もうはやく退屈な世界から目をさましたいと思うだけだった。映画の中で綺麗に描かれた美しい地球上の景色を見ても、明日を生きていくための特別な気持ちは湧かなかった。